2011年12月1日木曜日

12/1 『芽生えの妙』アートと詩のコラボ

数年前から、アクリルや水彩絵の具を用いて制作したアートに自作の詩(日英両語)を綴って
アートと詩のコラボ作品を制作しています。

今回のタイトルは『芽生えの妙:The Miracle of Sprouting』です。


 
『芽生えの妙』
 
種まきをする前にしておくこと。
まずは肥沃な土地であるか調べたり、
土をしっかりと耕したり、
水分で土が潤っているかとか。

私は逆境にでも種をまこうとしている、
道具にクレパスや絵筆や粘土を携えて。
痩せた土地で耕されてもおらず、
乾ききってひび割れた大地に。

誰もがダメだと諦めた土地でも、
種に潜んでいる生命力は限りない。
まだ目に見えない地面では、
細い種子根が手を伸ばし始めているかも。

子葉が伸びて双葉が開いたら、
そこに心の形が現れるよ。
今までは暗い地面に引き篭もっていた気持ちが
芽生えの妙として日の目を見る時が来た。

地中の全ての種が育って発芽の時を迎えられるのか
私には分からない。
それでも種をまき続けよう、
輝く未来を迎えるために。


 
The Miracle of Sprouting

Prerequisites for seeding:
Make sure whether the soil is fertile or not,
If it is cultivated well or not,
If the soil is moist with enough water or not.

Even though it is a challenging environment 
With unfertile soil and lacks moisture,
I intend to seed there.

It is like those who have not yet developed 
Their potential because of adversities.
I will not give up interacting with them,
And will support them in therapy.

When a seed stays underground,
Its potential is hidden deep inside.
However, when the seed sprouts and 
Cotyledons appear, we can see the
 Heart-shaped leaf in its full potential.

I do not know whether all the seeds will 
Reach the miracle of sprouting or not.
However, I will keep seeding despite the 
Conditions of the soil,
Anticipating a brilliant future of all them.
  

自分の心理療法家としての仕事は、
人に対する種まきのようだと感じることがあります。

どんなに力を尽くしても、相手は変わらないかもしれない。
それでも、気付きのきっかけを与え続けたら、
いつの日か相手が気がつく瞬間が訪れるかも知れない。

そんな芽生えの妙を目の当たりにする醍醐味を心に描いて、今日も種をまき続けます。

アート制作のプロセス:


まずは背景の空色を塗り、芽生えた双葉を描きました。





それから土の色を多重に塗り、その上にアクリルの溶剤を塗って、
家にあった金時豆を貼り付けました。




仕上げは乾いた地面の部分に更に色を重ね、種から根が出ているように描き、
双葉に陰影をつけ、水滴に色を塗ってからしずく形のクリスタルを貼りました。




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